ライブ配信サービス色々

インターネットでのライブ配信による生中継も、安価になった機材やスマートフォン1台からでも出来るようになりました。

その裾野の広がりと共に、配信サービスを行うサイト(プラットフォーム)も沢山増えてきており、企業内などのクローズドなライブ配信を提供する会社も増えてきました。
ここでは、安価に始めることのできる配信サービスの特徴を簡単にご紹介します。
どのサービスを利用されるかのご検討の参考になれば幸いです。

youtube-logo-full_colorYouTube Live(ユーチューブ ライブ)

無料動画サイトの代名詞とも言えるYouTubeが提供する、生配信サービスです。
YouTubeのアカウント(YouTubeによって確認済みとされていることが必要)を持っていれば、
設定ページ(クリエイターツール)で”ライブストリーミング機能”を有効にするだけで、生配信が出来るようになります。
生中継を見るページが、そのまま動画アーカイブを見るためのページになるため、
事前・事後の告知が同じリンクで出来る一方で、
動画アーカイブをまとめたページは、YouTubeチャンネルのページか、別途まとめページを作成する必要があります。

広告表示を許可しないアカウントでしたら、最初や途中で広告表示されることも無く、
動画アーカイブの保存も基本的に無期限なので、
費用をかけずに生配信を始めるには、垣根の低いサービスになってきています。
ただし、権利をクリアしていない音楽が偶然でもBGMで流れた状態で配信すると、視聴に制限がかかる場合があります。

 

niconama_logoニコニコ生放送

ドワンゴが運営する動画投稿サイト・ニコニコ動画のネット配信サービスです。
個人のプレミアム会員、または公式チャンネルを設置した企業・団体は、簡単なツールソフトとUSBカメラなどの画像入力機器で、生放送と呼ばれる動画配信を行うことが出来ます。
画面上にコメントが流れるように表示されていく(弾幕とも呼ばれます)システムが、他の動画サイトにない特色のひとつで、
若年層を中心に多数の視聴者を集めているプラットフォームです。
配信主毎の玄関ページとなる”チャンネル”が集客の入り口となっており、
公式チャンネルでの生放送は、ニコニコ動画サイトでのPRによる集客も期待できます。

基本的に画像サイズはSDで、ビットレートも低く抑えられていますが、
公式チャンネルでの配信は、SDでも高めのビットレートが使えたり、HDで配信できる場合もあるようです。

 

fb-flogo

facebook Live(フェイスブック ライブ)

大手SNSの一つ・facebookも、2016年に全てのユーザーがライブ配信機能が利用できるようになりました。
各個人のアカウントだけでなく、ビジネスページとして作成出来る”facebookページ”から、配信することも出来ます。
facebookページと同様なユーザーの視聴動向を測る機能が追加されていくなど、マーケティングのための機能も備えています。

facebookユーザー間では、自由にシェアし合う事で動画情報の拡散が期待できますが、
非facebookユーザーへの情報拡散には、非登録ユーザーでも閲覧できる”全体公開”設定であっても、その周知が必要となります。

 

LINE LIVE(ライン ライブ)

手軽なメッセージサービスとして始まり、あっという間に多数のユーザーが登録したLINEも、
LINEアプリで視聴できる動画生中継サービスを開始しました。
当初は有名人が出演する公式オリジナル番組を多数配信していましたが、
企業ユーザー等による番組配信も始まるようになりました。
SNSでいう”いいね!”に相当するハートボタンやコメントでの参加が出来、
拡散もしやすいために評判が広がりやすいことが期待できます。
スマートフォンでの視聴が前提で、縦長画面での番組制作も行われているのも、
他の配信プラットフォームと特徴的に異なるところです。
パソコンでの視聴も可能です。

 

ustreamlogoUSTREAM(ユーストリーム)

誰でも無料でネット生中継を始められるサービスのはしりとして、多くのユーザーを集めました。
USTREAMチャンネルというページで、新しい生中継番組を始めると自動的に見られるようになっているので、
新しい生中継の告知は全て、USTREAMチャンネルページで行えます。
また、リアルタイムでのコメントのやり取りが出来たり、過去の動画アーカイブを選んで見ることも出来るようになっています。

現在は、IBMが買収し、IBM Cloud Videoとなり、企業向け動画ストリーミングサービスとして提供されています。